作物統計調査【さくもつとうけいちょうさ】
作物統計調査は、耕地及び作物の生産に関する実態を明らかにするため、昭和22年に開始、25年には指定統計に指定され、農林水産省によって毎年実施されている。調査は、面積調査、作況調査、被害調査で構成されている。
面積調査のうち、耕地面積調査及び夏作作付面積調査は、8月1日現在で、標本単位区について1筆ごとに土地台帳面積を基準とした見積りにより、冬作作付面積調査は、4月1日現在で、標本農家について調査員による聞き取りにより行われている。なお、希少作物については、巡回調査による補完が行われている。
作況調査には、収穫期に行う収穫量調査と生育途中における作柄概況調査及び予想収穫量調査がある。収穫量調査は、米・麦類・豆類・かんしょ等主要農作物については、標本筆の実測調査(一定面積の刈り取りあるいは掘り取り)及び標本農家を対象とする郵送調査、面接調査あるいは巡回調査の結果に基づき、その他の普通作物については、現地の巡回調査の結果に基づいて推計している。収穫量調査の収穫量は、原則として収穫年次によるが、作業、販売などの都合により収穫が翌年に持ち越された場合は、翌年としないで、その年産として計上している。
また茶の生産量及び花きの作付面積、生産量に関しては、承認統計調査として茶生産量調査及び花き生産出荷量統計調査が、農林水産省によって実施されている。
なお、葉たばこに関する統計は、日本たばこ産業株式会社(昭和60年3月以前は日本専売公社)の調査資料によっている。
(出典) 総務省統計局刊行、総務省統計研修所編集「第54回 日本統計年鑑」
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