社会生活基本調査【しゃかいせいかつきほんちょうさ】
社会生活基本調査は,国民の生活時間の配分及び自由時間における主な活動(「スポーツ」,「学習・研究」,「社会的活動」,「趣味・娯楽」,「旅行・行楽」)について調査し,国民の社会生活の実態を明らかにすることにより,各種行政施策の基礎資料を得ることを目的とするものである。この調査は,昭和51年の第1回調査以来5年ごとに実施されている。
この調査は,個人の1日の生活時間を調査し,また,主な余暇活動については過去1年間の活動状況を調査しており,余暇の過ごし方を中心とする国民生活の実態を明らかにしている。
この調査の結果は,余暇のための施設や余暇関連サービスの在り方,夫婦や世代間での家事や仕事の分担など,国民生活に関する種々の社会的課題の分析,検討のための基礎資料などとして利用される。
関連用語 ■ 学習・研究【がくしゅう・けんきゅう】
個人の自由時間の中で行う学習や研究をいう。仕事に役立てるためとか,転職・就職のため,技術・資格取得のため,あるいは知識・教養を高めるため等の目的で行われるものが含まれ、社会人が仕事として行うものや,学生が学業として行うものは除く。学習・研究については,その内容を基に12に分類している。
関連用語 ■ 過去1年間に行った活動【かこ1ねんかんにおこなったかつどう】
社会生活基本調査では,余暇活動のうち主なもの(「スポーツ」,「学習・研究」,「社会的活動」,「趣味・娯楽」及び「旅行・行楽」)について,過去1年間の活動状況を,それぞれの種類別に行ったか否か,行った場合には,1年間の活動頻度や共にした人,利用した施設などを調査した。
関連用語 ■ 行動者数【こうどうしゃすう】
過去1年間に該当する種類の活動を行った者の数(母集団における行動者数の推定値)。
関連用語 ■ 行動者率【こうどうしゃりつ】
行動者数÷10歳(15歳)以上人口×100
関連用語 ■ 行動の種類【こうどうのしゅるい】
1日の生活時間の配分に関するデータを得るために,行動を20種類に分類し,時間帯別の行動状況(同時に2種類以上の行動をした場合は,主なもの一つ)を調査した。
この20種類の行動は,大きく3区分にまとめられ,睡眠,食事など生理的に必要な活動を「1次活動」,仕事,食事など社会生活を営む上で義務的な性格の強い活動を「2次活動」,これら以外の活動で各人の自由時間における活動を「3次活動」と呼んでいる。一般に「余暇活動」と呼ばれるものは「3次活動」に当る。
関連用語 ■ 社会的活動【しゃかいてきかつどう】
報酬を目的としないで,自分の労力,技術,時間を提供して地域社会や個人・団体の福祉のために行っている活動をいう。
このうち,児童・老人等要援護者の福祉増進のための活動,地域社会・住民の安全確保,環境整備等,「もっぱら他人のための活動」の色彩の強いものを「社会奉仕活動」とし,婦人運動,市民運動等,「自己を含む社会のための活動」の色彩の強いものを「社会参加活動」としている。
・ 活動のための交通費など,実費程度の金額の支払を受けても報酬とは見なさず,その活動は社会的活動に含める。
・ 自分の所属する市町村または町内会・PTA・同業者団体の催物開催のための世話は社会的活動(それぞれの目的に対応した社会奉仕活動)に含めるが,単に役員,幹事等になっただけでは含めない。
・ また,これら催物等への単なる参加は社会的活動(社会参加活動)には含めない。
関連用語 ■ 趣味・娯楽【しゅみ・ごらく】
仕事,学業,家事などのように義務的に行う活動ではなく,個人の自由時間の中で行うものをいう。趣味・娯楽は,50種類について調査している。
関連用語 ■ スポーツ【すぽーつ】
余暇活動として行うスポーツをいい,学生が体育の授業で行うものや職業スポーツ選手が仕事として行うものは含まれない。スポーツは,42種類について調査している。
関連用語 ■ ふだんの就業状態【ふだんのしゅうぎょうじょうたい】
特定の機関に限定せず,ふだん仕事をしているかどうかにより,次のように区分した。
10歳以上人口─ | ┬─有業者─ │ │ |
┬─主に仕事 ├─家事などのかたわらに仕事 └─通学のかたわらに仕事 |
└─無業者─ | ┬─家事 ├─通学 └─その他 |
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