2 急増した情報通信支出
近年、インターネットや移動電話の普及、パソコンの低価格化などにより情報通信支出が大幅に増加し、今後の動向が注目されています。
情報通信支出(※)についてみると、平成10〜11年にかけて急上昇しているのがわかります。家計調査以外の統計資料を用いてみてみると、本県でもここ数年で携帯電話・PHSなどの移動電話の加入数が著しく増加して、現在では、固定電話を上回っており、今後も更に増加していくものと思われます。
また、情報通信支出の増加に伴って「電話通信料」も増加していることから、今後の消費支出に占める「電話通信料」の金額は、一般家庭における情報通信サービスの利用状況を計るバロメーターとして注目したい数値です。(図3)
(注)情報通信支出、電話通信料については1〜12月各年の金沢市の数値(家計調査年より)、固定電話、携帯・PHS等加入数については各年度末の石川県の数値(1)
(1)資料 郵政省「郵政行政統計データ 情報通信編(平成元年〜10年度)」
北陸電気通信監理局「北陸3県における移動電話・PHSの普及状況」
(※)郵政省「通信白書」に使われている「情報通信支出」に基づき「家計調査年報」の以下の品目の合計を「情報通信支出」としました。
通信機器、テレビ、ステレオセット、テープレコーダ、ビデオテープレコーダ、パソコン、ワープロ、ビデオカメラ、他の教養娯楽耐久財、テレビゲーム、オーディオ・ビデオディスク、電話通信料、放送受信料、オーディオ・ビ デオ未使用テープ、オーディオ・ビデオ収録済テープの支出金額の合計 |