民間最終消費支出【みんかんさいしゅうしょうひししゅつ】
家計最終消費支出と対家計民間非営利団体最終消費支出の合計である。
(1) 家計最終消費支出−家計(個人企業を除いた消費主体全体としての家計)が、一定期間に行う財貨・サービスの取得に対する支出である。この場合の財貨・サービスの取得に対する支出は、現金支払を伴うもののほか、農家における農産物の自家消費ならびに給与住宅差額家賃、自己所有住宅の家賃評価額(帰属家賃)が含まれる。しかし、仕送り金、贈与金、労働組合費などは家計間および家計から対家計民間非営利団体への移転であり最終消費支出とはみなされない。また、家具その他の耐久消費財はここに言う最終消費支出に含まれるが、住宅建設費は投資活動とみなして民間総固定資本形成に含まれ、ここでは各年度の果実である家賃評価額だけが消費支出として計上される。
(2) 対家計民間非営利団体最終消費支出−対家計民間非営利団体(対家計民間非営利サービス生産者)の生産額から家計に対する販売額を差し引いたものである。すなわち、家計からの販売収入だけでは生産額を上回ることができないため、その差額を対家計民間非営利団体の自己消費とみなし、対家計民間非営利団体最終消費支出として計上される。
<使用指標>県民経済計算【けんみんけいざいけいさん】
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