在庫品評価調整【ざいこひんひょうかちょうせい】
県民経済計算においては、発生主義の原則がとられており、在庫品増加は、当該商品の在庫増減時点の価格で評価すべきものとされている。しかし、入手可能な在庫関係データは企業会計に基づくものであり、後入先出法や先入先出法など企業会計上認められている様々な在庫評価方法で評価されている。したがって、期末在庫残高から期首在庫残高を差し引いて得られる増減額には、期首と期末の評価価格の差による分(一種の評価損益)も含まれている。この評価価格の差による分を除くための調整が在庫品評価調整である。在庫品評価調整は、生産面では産業別に営業余剰で、分配面では企業所得で、支出面では在庫品増加で行われる。
<使用指標>県民経済計算【けんみんけいざいけいさん】
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