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■ 2004年5月 離婚と婚姻の陰には神のご加護? ― 平成14年人口動態統計ほか

 平成14年の人口動態統計によると、千人あたりの離婚件数を示す離婚率が一番低いのは縁結びの神として名高い出雲大社のある島根県ということが判明しました。これは単年のものではなく、島根県は過去10年間でも5回、全国1位を記録しています。反対に、千人あたりの婚姻件数を示す婚姻率においては少子高齢化の進む島根県は秋田県に続いて全国2位の低さとなり、出会いの方は神様のご加護がなかったようです。
 なお、石川県は離婚率は8位(1.88) の低さとなっていますが、婚姻率は全国平均を下回る25位にとどまっている状態です。このことは、県が実施した「子育てに関する県民意識調査」の結果においても現れているようで、未婚者の73.5%が「将来結婚したい」と考えているにも拘わらず、結婚しない理由として「理想の相手がいない」(31%)、「自分の生活を大切にしたい」(30.2%)、「出会いがない」(24.3%)などを挙げています。
 また、この調査では結婚の理想と現実のギャップも明らかになり、理想として「趣味などの自分の活動」と「家事や育児」のどちらを重視するかという点では、未既婚・男女の区別無く「同等に重視したい」と答える男女が多かったにも拘わらず、現実としては「家事・育児優先」と答えた女性は52.1% (男性16.2%) に上っています。この点からも婚姻率を上げるためには神頼みではなく、特に女性が婚姻に踏み込みやすい環境を整えることの方が効果がありそうです。

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