2006年4月 自転車あれこれ
春の行楽シーズンを控えて自転車の購入を考えている人も多いのではないでしょうか?
自転車の保有台数は人口減の局面を迎えた現在も着実に増えており、(社)自転車協会によると平成15年の全国自転車保有率(人口/台数)は1.8(石川県2.2)となりました。この数字は自転車先進国のオランダ(0.9)には届かないものの先進国の中ではかなり高いものです。(図1参照)
しかし、国内の生産台数は減っており、輸入が台数・額とも急増しています。これは、国内各メーカーの生産拠点が海外に移転したことにもよりますが、消費者の好みが台湾・中国などの廉価品を中心とした製品へシフトしていることが伺えます。(図2参照)
また残念なことに、自転車の保有台数の増加に伴い、国内の自転車乗車中の負傷事故が一貫して増加傾向にあり、警察庁のまとめた「平成16年中の交通事故発生状況」によると平成16年の負傷者数は10年前の1.45倍に達しているとのことです。(図3参照)
なお、駅周辺における放置自転車は全国的に駐輪場の整備が進んでいることもあり減少傾向にありますが、個人のモラルによるところも大きくまだまだ根本解決には程遠い状況と言えそうです。