2006年7月 変わりゆくカメラ事情
夏の行楽シーズンにむけて、このところ仕舞いっぱなしになっていたビデオやカメラが活躍する機会が増えるのではないでしょうか?
カメラを取り巻く環境はこの数年で大きく変わり、ますます加速するネット時代に対応したカメラ付き携帯端末やデジタルカメラが顧客のニーズをつかみシェアを大きく伸ばしているのに比べて、従来のフィルムを使ったスチールカメラは「撮り直しが出来ない」「現像に出すのが面倒」等の理由でシェアが縮小しているのが生産高や家計調査のデータからもはっきりと読み取れます。
とりわけ、20年前に登場しその手軽さで一世を風靡した、レンズ付きフィルムは大手企業が生産・販売から撤退するなど大きく売上を落としています。夏の花火大会等まだまだ消費ニーズが期待できる場面もあり、メーカ側はシャッタースピードをアップしたり、防水機能やズーム機能を取り入れるなどきめ細やかな対応をして生き残りを図っています。
なお、平成17年に日本カラーラボ協会のおこなったアンケート調査によるとレンズ付きフィルムの使用について5割の人が「あまり使わない」とし、使う場合の目的としては「旅行」33%、「宴会」18%、「遊び」36%となっています。