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■ 2006年8月〜9月 夏のあれこれ

 今年の北陸の夏は空梅雨に始まり全国的にも記録的な集中豪雨の7月、真夏日が30日近く続いた8月と、天候の影響が色々な方面に影響を及ぼしました。
1. 過去最高値を大幅更新
金沢地方気象台によると、7月の長雨の影響で県内11観測地点中8地点において7月の降水量が統計史上最高記録を更新したことが判明しました。北陸全体においても平年値を244%上回る高い水準となっています。
 2.大雨被害はいかほど?
   石川県がまとめた6月30日〜7月19日間の大雨による被害状況は、8月10日現在で林道の路肩崩落などで農林業関係だけで28億円に上ることが判明しました。また、観光地などでも温泉地の冠水状況が全国に放映されたこともあり、宿泊予約のキャンセルが相次ぎました。河川や道路などの県市町が管理する公共土木施設も大きな被害が出ています。
 3.野菜は高騰?!
   長雨と日照不足の影響で野菜の生育に影響が出て価格が高騰しています。
農林水産省が週1回発表している生鮮野菜小売価格の調査結果によると、7月末から8月における主要野菜の価格は平年値を軒並み上回っていますが、この状態は産地の天候も回復してきていることから徐々に落ち着くものと見られています。
   また、金沢市の生鮮野菜と生鮮果物の消費者物価指数は、7月〔100.5、102.5〕、8月(速報値)〔117.3、106.7〕となり、特に野菜の8月の値は前年を28.1%上回っています。
 4.ビールより…
   ビール酒造組合によると7月のビール出荷動向(課税ベース)は前年の93.7%となる346,208klとなり、平成7年からの11年で最も少ない出荷量となりました。発泡酒や第3のビールにシェアを奪われ年々出荷量が減っていることもありますが、やはり今年の記録的な日照不足と長雨の影響は避けられなかったようです。
   なお、当室のネットアンケートによると「普段どのようなビール(ビール系飲料含む)を飲んでいるか?」との質問に全体の5割近くが「国産ビール」を選んでいます。

金沢市降水量と野菜価格の動き

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