2009年11月 男性の喫煙率減少傾向
厚生労働省が公表した「平成20年国民健康・栄養調査」によると、現在習慣的に喫煙している者の割合は、男性36.8%、女性9.1%であり、平成15年と比べると男女とも減少していることが分かりました。全体の喫煙率は21.8%となり、平成15年の27.7%を5.9ポイント下回りました。男性だけをみると、平成15年の46.8%から10.0ポイントの大幅な低下となっています。
喫煙本数の状況をみると、現在習慣的に喫煙している者で、1日に21本以上吸う者の割合は、男性25.3%、女性9.2%で、平成15年に比べると男性は7.4ポイントの低下となりました。喫煙開始年齢については、20歳未満で喫煙を開始した者の割合は、男性29.1%、女性16.5%であり、平成15年と比べると男女とも減少しています。
現在習慣的に喫煙している者で、禁煙を試みたことがある者は、男性52.1%、女性57.0%であり、平成15年に比べあまり変化はみられませんでしたが、そのうち禁煙指導を受けたことがあると回答した者の割合は、男性の30代、40代で大幅に増加しています。
また、現在習慣的に喫煙している者で、たばこをやめたいと思う者は、男性28.5%、女性37.4%となり、平成15年と比べ男女ともほとんどの世代で増加しています。このことからも、喫煙及び受動喫煙が健康に悪影響を与えるという認識が定着してきたことがうかがえます。