平成22年度の食料自給率(カロリーベース)は39%に
農林水産省が平成23年8月11日に公表した「平成22年度食料自給率等について」によると、平成22年度の食料自給率(カロリーベース)は39%となり、前年度から1ポイント低下しました。また、生産額ベースでは69%となり前年度から1ポイント低下しました。
食料自給率の計算方法は
食料自給率の計算方法は3種類あります。
○重量ベース自給率
国内生産量、輸入量など、その食料の重さそのものを用いて計算した自給率です。
○カロリーベース総合食料自給率
重さが異なる全ての食料を足し合わせ計算するために、その食料に含まれるカロリーを用いて計算した自給率です。畜産物には、それぞれの飼料自給率がかけられて計算されます。
カロリーベース総合食料自給率(平成22年度概算値)
=1人1日当たり国産供給熱量(946kcal)/1人1日当たり供給熱量(2,458kcal)=39%
○生産額ベース総合食料自給率
カロリーの代わりに、価格を用いて計算した自給率です。野菜やくだものなど、比較的低カロリーですが、健康を維持、増進する上で重要な食料の生産等がより的確に反映されます。
生産額ベース総合食料自給率(平成22年度概算値)
=食料の国内生産額(9.7兆円)/食料の国内消費仕向額(14.1兆円)=69%
食料自給率の推移
日本のカロリーベースの食料自給率は、昭和40年度の73%から大きく低下しています。日本においては戦後、食生活の洋風化が急速に進んだという特徴があり、この急激な変化が食料自給率を引き下げてきた大きな要因となっています。