■ 家計調査【かけいちょうさ】

 家計調査は、世帯の収入と支出を調べ国民生活の実態を家計の面から明らかにするための調査で、総務省統計局が毎月実施している統計調査である。昭和21年7月から始められた家計調査は、58年余一日も欠かさず続けられ、国の最も基本的でかつ重要な統計調査の一つとなっている。
  調査対象は学生の単身世帯を除く全国の消費者世帯で、平成12年の国勢調査によると、これらの世帯は約4,600万世帯で総世帯の約97%を占めている。
  調査では、調査対象世帯が全国の世帯の縮図となるよう、統計理論に基づいて世帯を選定して調査を行っている。具体的には、層化三段抽出法により、全国で約9,000世帯を無作為に抽出して調査をお願いしている。調査世帯では6か月間(単身世帯は3か月間)、毎日のすべての収入と支出を家計簿に記入している。記入された家計簿は、個々の収入・支出を約550の収支項目に分類した上で集計し、公表している。
  その調査結果は、景気動向の判断指標として不可欠なものとなっているほか、国や地方公共団体の各種施策立案や大学・民間団体での分析などに幅広く利用されている。

関連用語 世帯【せたい】
関連用語 世帯人員【せたいじんいん】
関連用語 有業人員【ゆうぎょうじんいん】
世帯員の中で勤めている人、自営業を営んでいる人及び家族従業者を有業者とする。
関連用語 世帯主【せたいぬし】
その世帯の主たる収入を得ている人で、必ずしも戸籍上の世帯主とは一致しない。
関連用語 勤労者世帯【きんろうしゃせたい】
世帯主が会社、官公庁、学校、工場、商店などに勤めている世帯。
関連用語 勤労者以外の世帯【きんろうしゃいがいのせたい】
個人営業世帯、無職(年金世帯)のほか、世帯主が社長、取締役、理事など会社団体の役員である世帯を含む。
関連用語 全世帯【ぜんせたい】
勤労者世帯と勤労者以外の世帯を合わせたもの。
関連用語 平均消費性向【へいきんしょうひせいこう】
関連用語 エンゲル係数【えんげるけいすう】

| 閉じる |